第14章 ランスロットー執着とキスー
30分間キスが終わるとすぐに45分のキスの課題が出された。そしてそれもかろうじて乗り越えると今度はまた新しい課題が出された
"60分間のキス"
「恐らくこれが最後だ。俺の知る限りではな。」
「っはぁ、っは、ぁ…」
最後っつったって!どんだけキスしてると思ってんの!アリスの叫びは息苦しさから伝えることができなかった。
「どうした。随分と顔が赤いな。」
「…っ、ランスロットが、っ、息継ぎ、くれないっから、でしょ!」
「…そうか」
その返事に拍子抜けしてしまうアリス。
「っ、もうっ」
「なんだ。怒っているのか。俺はお前に褒めて欲しいくらいだ」
「…ほ、める?どこを?」
「我慢しているからな。」
「え?」
「これだけキスをして理性を保っている俺を褒めろと言ったんだ。手加減していることだって褒められてもいいところだ」
「…て、かげん…?」
「そうだ」
え?あれで?想像したらアリスの顔が一気に青くなる。さっきので手加減されてたら次されたら死ぬかもしれないーー
「でも次は恐らく難しい。60分もすみれと口付けして耐えろという方が拷問だろう」
「っ、」
「俺はお前をずっと待っていた。愛するものと口付けをして我慢することがこんなに難しいとはな」
ランスロットが興味深いといった様子で頷く
「ぁ、の…ランスロット…?…じゃあ…やめ…」
やめない?と言いかけてアリスはふっと思い出す。罰の事を。
「なんだ。我慢しなくてもいいのか」
「…へ?」
「我慢をやめろ。そう言おうとしたんだろう」
「っ、ちがっ、」
否定しようとしたがもう遅い。ランスロットの目がギラギラと熱を持ち見つめてくる。やばいなんかおかしいーーそう思ったのも束の間、アリスの唇はランスロットによって再び塞がれた。
「ッん、ん、ぁっ、」
本当に手加減してたんだ。数秒でそれがわかってしまうほどのキスにアリスの身体がビクンッと震える
「っ、やぁ、…っぁ、あ、」
逃げれば逃げるほどランスロットの舌はアリスの舌を捕まえようと追い回す。そしてすぐに捕まって絡められる。息継ぎも最初から最低限しか与えられない。
アリスの思考能力がどんどんと低下していく
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