Instead of drink 《テニプリ越前 リョーマ》
第2章 その場所
「ジュースは いらない」
耳にいつまでも残り、脳内にまで響き続けるリョーマの言葉。
今、何が起きているのか。
自分の状態。
リョーマの状態。
「ちょ、ちょっと!!やめて、リョーマくん」
理解ができないけれど、リョーマの行為を否定する以外今は考えられない。
なんとか体をよじってみるもののその状態は一向に変わることがなくて。
この華奢な体のどこに、こんな力があるのか。
は必死に抵抗を続けた。
「ったく……往生際が悪いね」
リョーマは大きなため息をついて、先ほどより明らかにソファーの背もたれにずり落ちているを起こし彼女の膝を跨ぎながらその口元へと手を伸ばした。
「声聴けないのは残念だけどさ」
伸びてきたのは、やはりリョーマの右手。
その右手はの口を静かにふさいだ。
「んん…………っ」
こうなればどう抵抗をしても、どうにもならない。
の上着の裾からするりと入り込んだリョーマの手は下着をたくし上げ直にその膨らみに触れる。
「まだまだだねって思ってたけど、意外にあるじゃん」
膨らみを撫でて、その先にある突起に触れる。
指でころころと転がせば、それは当然のように一定の形を作った。
は体の芯から熱くなるのが自分でもわかって、全身の力が抜けていくのを感じた。
今、私は……リョーマくんと……
やっとの思いで手を伸ばし、自分の口をふさいでいるリョーマの手を掴んだ。
リョーマは、それに気づきゆっくりと手をはがす。