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溺れた先の光

第5章 4 目つきの悪いチビ




あの男の占いから数日が経ったある日
どこかで聞いたような名を喋りながら、数人の男?が占いをしている先客の後ろに並ぶのが分かった。

「リヴァイ!ここがあの噂の占いだ」
「俺は別に興味はねぇ、やりたきゃお前らだけでやれ」
「そんなこと言わずに兄貴もやろーぜ!!」

占い結果を確認してついたてをとると、客の後ろにいたのは二人の男と一人の女だと分かった。

『はい、金貨一枚・・・』
客は金貨を一枚手渡して嬉しそうに占い結果を読みながら去っていく。

『・・・で?占うの?』
三人組に視線を向けてそう聞くと、金髪の男が「是非!!!」と言って私の前に黒髪の男を座らせた。

「俺はやらねぇぞ!さっさとこの手をどけろファーラン!!」
黒髪の男がかなり不機嫌な様子で金髪の男の手を振り払おうとする。
そんな中赤毛の女が私に聞く。
「やっぱ、本人の許可がないと占ってくれねぇのか?」
不安そうな顔で聞いてくる女に『別に、顔と名前と生年月日、血液型がわかれば・・・許可が必要かっていう質問の答えはNO・・・かな』と答える。

「じゃあ兄貴を占ってくれ!!頼むよ!!」
「いい加減にしろお前ら!!殺されたいのか!!」
わめき散らす黒髪の男をよそに私は赤毛の女がキラキラした顔で机の上の紙に必要なことを書き込んで金貨置く。
赤毛の女のキラキラに負けてしまった私は占いを始めることにした。

『少し待っててよ。付き添いの二人はその人ちゃんと抑えといてね・・・』

「任せとけ!!」という返事を聞いて私はいつものようについたてを立てて喋る本を出し、能力を使う。

黒髪の男の占い結果に目を通すと、いつぞやのマントの男の占いとなんとなく似ている気がする結果だった。

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