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溺れた先の光

第15章 14 壁外調査


少し困った顔でそう言ったエルヴィンに私は『いいよ!これ使ってみてもいいの?』と聞く
その言葉にエルヴィンは驚いた表情でリヴァイに言った・・・
「リヴァイ・・・緋涙に銃の訓練はさせていなかったのか?」
それに対してリヴァイは「こいつに銃の訓練はいらねぇ・・・」と答える。
私はリヴァイの言葉に疑問を持つが、なんとなくわかった気がした。

訓練や壁外でもそうだが、普段から黄のページの能力を目に集中させて使っているため、使っていないときよりも色んなものが見やすいのだ。
訓練では刃がダメになる度に私は巨人の模型に投げ飛ばすのだが、ほぼ狙った位置に突き刺さる。
それは壁外でも同じで、使えなくなった刃は次倒す予定の巨人の目に投げ飛ばして外したことはない。
リヴァイは多分それを見ていて、エルヴィンにそう言ったのだろう。

リヴァイの先ほどの返事にエルヴィンは何かを考えている様子。
「俺の分の銃も持て。好きに使っていい」と2挺とも渡すリヴァイ。
『えー、持ちたくないんでしょ・・・』と、銃を受け取りながら言うと「わかってるなら聞くな」と言われてしまった。

何かを考え終えたエルヴィンは「壁内に戻ったら銃の訓練をしておきなさい」と言って立ち去ってしまった。
一体なにを考えているのかはわからないまま、今日の壁外調査が始まった。


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