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溺れた先の光

第15章 14 壁外調査


今回はリヴァイと二人・・・毎日の訓練でも基本的には二人で行うことがほとんどだ。
そこには特に問題はない、むしろ壁外じゃ誰かを守らなくちゃいけないっていう責任感が付いてくる気がして・・・
さっきリヴァイが言った「死人が出なくていいじゃねぇか」っていうのは、まぁそういうことか。

左側で上がる赤の煙弾が視界に入る
隣を並走するリヴァイに顔を向けるが行く気配はない。

私もそのままリヴァイについていくことにして、前方から上がるだろう進路指示の煙弾が上がるのを待つ。

しかし、煙弾が上がる前にまた左から赤の煙弾が上がる。
どちらも左側からの煙弾だから、進路は右か真っすぐ行くと想像していると

「緋涙・・・左に行く、たぶん奇行種の煙弾も上がるはずだ」
とリヴァイから声を掛けられる
それとほぼ同時に進路はまっすぐと、緑の煙弾があがる。

私はリヴァイの後について左側の加勢に行くことになった。
最初に赤の煙弾が上がった方向へ向かっている途中で、先ほどのリヴァイの言葉通り黒の煙弾が上がる。

『何でわかったの?』
「勘だ・・・」

それだけ返事をすると馬の速度を上げて、黒の煙弾が上がった方向へと向かう。
距離はそれほど遠くない・・・

少しして見えてきた巨人はかなりデカい・・20m級はあるだろう。
その周りで応戦する兵士たちが次々と捕食されていく
動きがかなり機敏な巨人だ・・・
立体起動で飛んでいる兵士4人を空中で鷲掴み捕食する。

『私が下から削る・・・』
「ああ・・・」

傍にいた兵士をすべて捕食し終えた巨人がこちらに向かって走ってくる・・・

『行く手間が省けたわ・・・ラッキー』
私はガスが節約できると口元を緩め立体起動に移る。

巨人が近づいてくる勢いを利用していつもより早い速度で20m級の下半身を削る

私が削り終わったタイミングですかさずリヴァイが上半身を削りに行く
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