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溺れた先の光

第13章 12 資金調達




その後の調査兵団の活動もしばらくは資金不足で満足に行うことが出来ず、兵団存続の危機に陥る可能性も出てきたため私とリヴァイはしばらくシーナへ占いをしに足を運ぶことになった。

与えられた時間は一週間しかない。
シーナの繁華街で占うことにした私は人通りが一番多い場所に机を広げて客が来るのを待った。

持ってきた椅子に座ってただ客を待つ私にリヴァイが声をかける
「てめぇ、やる気あんのか?」
『大丈夫だよ・・・こうしてれば明日には来るから』

そうして夕方まで誰一人として客の来ない時間をただ座って過ごした私は、そそくさと机を片付けてリヴァイに『今日はこれでおしまい』と言って、一週間泊まることになっている宿へと歩き出す。

ただ私の後ろに立っていたリヴァイが大きなため息をついて付いてくる

宿につくと、リヴァイが受付の男と話をして鍵を貰ってきた。
『一部屋?』
「何か不満か?」
『いえ、ありません』

テンポよく会話のキャッチボールが終了すると部屋の前についていた。

リヴァイがカギで扉を開くと大きなベットが一つしかない・・・

『この部屋で一週間ですか・・・』
思わず声に出たその言葉に返事が返ってくる
「誰の金で今ここにいるのか、そのクソみてぇな頭で考えるんだな」

兵団の金だと分かった私は何も言えなくなった。
大丈夫!今までの生活と大した変わらないじゃないか、と思い込むようにしてこれからの一週間に腹をくくった。


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