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溺れた先の光

第12章 11 奪われた土地


その後は回収した遺体も荷馬車も馬も置いて巨人に侵略されてしまったマリアを、立体起動で渡ってローゼまで帰ることとなった。
途中、何人もの兵士が巨人に捕食され、調査兵団もかなりの打撃を受けた。





無事にとはいいがたいが、ローゼまで戻ってきた私たちに休む暇などなく雑務に追われた。
年が明け、王政府が言い出した“マリア奪還作戦”に民間人も含め調査兵団も駆り出されることになる。

ローゼまで後退した人類の活動領域に、食料などの生活物資や居住区が足りなくなってくる・・・
口減らしもかねての人口の割にもあたる25万人が犠牲になった奪還作戦だが、奪還なんてそんなものもちろん上手くいくはずもなく・・・
憔悴しきっている調査兵団の兵士たちも、多くが命を落とす結果となってしまった。

リヴァイや私をはじめ、エルヴィンやハンジ、ミケ、ナナバとそれなりに面識のある人たちは生き残ってはいたが・・・同じ班員だった兵士たちは全員死んでしまった。


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