第11章 10 壁外(リヴァイ)
『リヴァイ、こいつら早く片付けないと・・!』
「だめだ間に合わねぇ・・!!お前はこの3体を殺れ!!俺はあの奇行種を殺る!!もし間に合えば俺に加勢しろ、いいな!!」
真っすぐこちらに迫ってくる奇行種に緋涙の邪魔をさせないように切りかかる
腱を削いで転ばせるが、こいつは腕だけの力で這って前へ進みだす。
「匍匐前進だってのに、なんて速さで動きやがる・・・気持ち悪りぃな・・・・」
しかし項が丸見えのこいつはもはやクソ以下だ・・・
そんな時巨人の項を削ぐために乗っている頭から巨人のケツが視界に入る
俺は記憶を抜き取った弾丸を持ってきていることを思い出し、予定を変更して先に巨人の汚ねぇケツに弾丸をぶち込んでから項を削ぐことにした。
その後は手早く足の速い奇行種を始末し、俺は緋涙の方へと顔を向ける
丁度あっちも終わったようで、3体の巨人が地面に転がっている真ん中で呑気に立っていやがった。
すぐに馬を呼び戻し緋涙の元へ行くと「馬が来ない」と青い顔をしていた。
「ハンジの班と合流する、さっきの伝達が生きてりゃ馬が一頭余ってるはずだ」
そう言って俺は緋涙に手を伸ばす
本人は、?を浮かべた表情でこちらを見ている。
「いいからさっさと乗れ・・・早く追いかけねぇと合流できなくなるだろうが」
おずおずの伸ばす手を引っ張って自分の後ろに乗せて馬を走らせる。
「しっかり捕まってねぇと落ちるぞ」
後ろ手に緋涙の腰を引き寄せて密着させ、俺の腹に腕を回したことを確認し馬の速度を上げる。
最高速度で走り続けると微かに人の姿が見えてきた
「オイ・・・どうやら追いついたようだ」
『よかった・・・』
俺の言葉に安心したのか、背中に頭の重みが加わる