• テキストサイズ

溺れた先の光

第11章 10 壁外(リヴァイ)


「右後方壊滅的!!索敵は機能していません・・・!奇行種が数体確認されたようですが、足が速くすぐに追いつかれ捕食されてしまいます!!」

伝達を確認した俺はそれを聞いていた後ろの班員の様子を伺う
思った通り死にそうな顔をしている奴らと無表情の奴が一人・・・

「俺達への伝達が最後か?」
「はい、自分はリヴァイ班長への伝達だけ命じられています!!」
「ならここに残れ」

一人で行動させるよりも生存率は上がるだろうと、俺は伝達の男を自分の列に加え馬を走らせる

「緋涙、剣を抜け・・・奇行種を殺る」
『わかった』
「他の奴らは前の班と合流しろ。確か前にはハンジの班がいたはずだ・・・ここは俺達二人で片付ける。」
馬の速度を落として緋涙と共に列の最後尾へと行く

「班長!!8体ですよ!?無茶です!!」
部下の一人が俺に向かって叫ぶ

「お前たちがいた方が邪魔だ・・・何が最善か、足りない脳みそを使って考えろ。理解したならすぐに行け」

速度を落とす俺達と速度を維持する部下の列との距離が開いていく

「班長!!・・・・ハンジ班と合流しハンジ班長の指示に従います!!」
部下が前に向かって迷わず走る姿を確認した俺は隣の緋涙へ視線を向ける。


「お前が巨人の気を引け、小さいヤツから俺が削ぐ。デカいやつは転ばせろ・・・いいな」
『任せて』

巨人との距離がなくなる・・・
俺達は立体起動にうつった

平地での立体起動の訓練はしてきたが、十分とはいえねぇ・・
ネンが使える状態にある緋涙ならこの範囲内で巨人に捕まることはねぇだろうが

一体目の小さい巨人を倒した向こう側に見えた、足元に纏わりつくように立体起動を使いこなしている緋涙に口元が緩む。

「ほぅ・・・悪くない」

次々と小さいやつを倒し、残るは3体の15m級の巨人・・・

だがその時、後ろの方から地響きと共に巨人が走ってくる
伝達の奴が言っていた奇行種だ・・・
/ 86ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp