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溺れた先の光

第4章 3 占い




あれから喋る本を出してはスキャンとユース、キャンセルを繰り返してどんなことが出来るのかを調べていた。

喋る本に名前はなく、本にとってのマスターは私だけと言うこと。
マスターである私の質問にはわかる範囲ですべて答えるようになっているということ。
喋る本は基本的に私のネンの量に比例してページ数が増えるということ。
巻末にある白紙のページには何かを一ページに対して一つだけ仕舞うことが出来るということ。

ネンとは何か、試しに聞いてみたが喋る本の説明ではあまり詳しいことはわからなかったが、とりあえず生体エネルギーのようなものだということも分かった。



何もなくなった部屋を人が住める状態まで持っていくためには、とにかくお金を稼がなくてはいけなかった。

何か金を稼げそうないい能力はないか・・・と本を使い込んでいるうちに面白いことが出来るページを見つけた。

3ヶ月から半年先までに起きる未来を予言できる能力だ。
占いと言うにはもったいないほどの精度で、今私がいる洞窟の中でもこの占いに大金をはたいてくれる金蔓がわんさかといる。
そのおかげで、思ったよりも早く快適な生活が送れる素敵な部屋へと変身させるだけの金を稼ぐことが出来た。




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