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溺れた先の光

第11章 10 壁外(リヴァイ)



壁外調査当日、俺の後ろに控える緋涙に「てめぇが死なねぇのはわかってるが、巨人にビビって動けなくなるのだけはやめろ。俺に無駄な心配をかけるな・・・いいな」と伝える。

『たぶん大丈夫・・・』

との返事が返ってくるとキースの声と共に門が開く。

こいつにとって初めての壁外・・・
何もなく終わるといいが。

動き出した列に俺達も合わせて動き始める

壁外を出てすぐに展開される長距離索敵陣形
俺の班は初列十三
比較的巨人と遭遇しやすい位置に配置されている・・・

「緋涙、巨人を見つけてもここは平地だ・・・できるだけ戦闘は避けろ」
『わかった・・・』

今は索敵がうまく機能している
たびたび上がる赤の煙弾と進路指示の煙弾

前回の壁外よりも今日はやけに巨人との遭遇が多い気がする
雨で煙弾の上がらなかったあの時と比べても多い・・・。

嫌な予感を感じながらも進路指示に従って隊列は動く

その時後ろから声が聞こえる

「班長!!うしろから巨人です!!」

部下の声に俺は後ろを振り向く

「何でこんなにいやがるんだ!?」


8体の巨人がこちらに向かって走ってくるのが見える
その様子を同じように見ていた緋涙が俺の方へ向き直し、落ち着いた様子で言った

『気持ち悪い』


冷めた表情でそう訴える緋涙から前へと態勢を戻すと伝達のヤツが慌てた様子でやってきた
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