第11章 10 壁外(リヴァイ)
緋涙の意味をなさない服をすべて脱がせて、俺はその姿を目に焼き付ける
荒い呼吸で俺を見つめる緋涙に嫉妬で満たされた心が、今度は気持ち悪いくらいに気持ちよくなっていく
ねだるような視線にニヤリと口元が緩む
答えるように口付け、ぐちょぐちょになった下の口に右手を這わせる
途端に大きく漏れる艶やかな声に、俺はこいつを壊してみたくなった
ぐちゅり、と音を立てて俺の指が中へと入っていく
入れられただけで背中を反らせてイってしまった緋涙にまた頭が気持ちよくなる
イって震える身体が落ち着く前に、中に入れた指を動かす
時折中で軽く引っ掻くように指を曲げてやると、そのたびに甲高い声を上げてイってしまった
何度イかせただろうか・・・
先ほどまでこの空間を埋め尽くしていたこいつの喘ぎ声と卑猥な水音がなくなる
目の前にいる緋涙は本当に壊れたかのようにパタリと気絶して動かなくなった。
そんな緋涙から俺は指を引き抜く
「っち・・・、やりすぎたか」
指にまとわりつく体液をぺろりと舐め、緋涙の頭を左手で軽くなでる
「あの状態でいるよりは気絶しちまった方が楽か・・・」
少し寒いが仕方ない・・・と自分の着ていたワイシャツを脱いで緋涙に着せ、冷え始めた体を抱きしめて俺は少し眠りについた。