第7章 6 外の世界(リヴァイ)
占いの結果が頭から離れない俺は不安を抱えたまま例の仕事に取り掛かる。
ニコラス・ロヴォフからの依頼・・・
調査兵団エルヴィン・スミスから「ある書類」を奪い「始末」すること。
そのために調査兵団に入ってあいつの懐を探る必要がある。
作戦はうまくいき、無事に調査兵団に入り込むことが出来たのはいいが、やはりあの占いの結果が頭から離れない。
穴に落ちるって何の穴だ・・・
傘に入れる人数・・・
俺の、本当の姿って・・・
何事もなく・・・とは言いづらいが、探し物が見つからないまま俺達3人は壁外調査へ行くこととなった。
シガンシナ区外問から壁外へと門をくぐる。
初めて出た壁外に俺は素直に悪くねぇ、と空を見上げた。
だが、俺達が踏み込んだのは巨人の領域だ。
隣でファーランが「最悪だぜ」と呟くのが耳に入る。
少しして俺達の前に15m級の巨人があらわれた。
その奥の林からはもう一体20m級の奇行種まであらわれ、次々と兵士たちが捕食されていく。
だが俺は巨人を仕留めることにした。
イザベルとファーランに指示をだす。
「俺が巨人に取り付いて注意を引く、お前らはヤツの膝を折って機動力を奪え。いいな」
イザベルとファーランは俺の指示通り巨人の機動力を奪う。
そうして倒れた巨人の項を俺は綺麗に削いでやった。
フラゴンの野郎がピーピーわめいていたが俺は気にせず二人を見る。
“見つからないまま穴に落ちるか
諦めて身を任せるのも一興か”
「っ!!・・・」
ふと頭をよぎるあの占いに俺は左右に頭を振ってそれを払い落とす。
クソ・・・諦めるなんて選択はねぇ