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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第17章 慣れ




いや、足を捻ってるとは言っても
歩かないのは流石に生活出来ない


それを言おうとしたら
沖矢さんが近づいてきて
ふわっと姫抱きされた


『うわっ、ちょっと沖矢さんっ』


沖「私がこうやって運んであげますから
とりあえず洗面所ですね」


『待ってくださいっ
四六時中、私が移動する度に
こうゆう事するんですか?』


沖「えぇ、そのつもりですが
側に置いておかないと
また誰かに連れ去られて
しまいますからね」


そう言いながら
洗面所に着くと
足、気を付けてくださいね
と言われて降ろされた


顔を洗い歯を磨いている間も
沖矢さんが隣でいて
正直やり辛い


沖「では、お昼にしましょうか」


そう言ってダイニングに連れて行かれる


過保護の領域を超えている…


昼食を済ませて
後片付けをと思い立ち上がったら


沖「こら、ダメですよ」


と言われて制止させられる


もう、何もさせてくれない


それからトイレに行く時も
コーヒーを淹れる時も
ほんの些細な移動でさえも
全て沖矢さんと共に過ごしてた


夕方になり
チャイムが鳴り
誰が来たのかと
リビングでソワソワしていたら
ガチャリと扉が開き
コナンくんと哀ちゃんがやってきた


コ「葵さん、大丈夫だったの!?」


哀「あの男に何もされてない?」


赤井さんがコナンくんに
連絡したのかと瞬時に把握した


『うん、大丈夫だよ
足捻って怪我したくらい
ごめんなさい、心配かけて』


コ「無事で良かった」


コナンくんは隣に腰掛けて
その隣に哀ちゃんが腰掛ける


『私は哀ちゃんが無事で良かったよ』


そう言って哀ちゃんに
微笑みかけた


コナンくんは
ミステリートレインに
私が乗っていて
そのあと安室さんに
連れ去れた事を
哀ちゃんに説明していたらしい


哀「ごめんなさい、
貴女を巻き込んでしまって」


哀ちゃんは俯いていた


私はソファを降りて
哀ちゃんの前にしゃがんで
顔を覗き込んだ


『哀ちゃんのせいじゃないよ
私は元々あの人に目を付けられてた
運が悪かっただけよ』


そう言い哀ちゃんの頭を
優しく撫でた


哀「…でもっ…」


私はそのまま
哀ちゃんを抱き寄せた




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