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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第83章 解毒薬※




阿笠邸に着き
博士と哀ちゃんに挨拶をする


てっきりコナン君も居るのかと思っていたが
居ない様子だった


哀ちゃんは子供の姿のままで
何故元の姿に戻らないのか聞くと
しばらくはこのままで居るらしい


きっと少年探偵団の子達が
心配なんだろう


コナン君の事も尋ねたら
もう元の姿に戻り、工藤邸に帰ったらしい


きっと小学校は転校という形で
コナン君は姿を消すんだろう…


そう思うと哀ちゃんが
子供たちの事を思い
しばらくこのままで居るのも頷ける


なんだかんだで
物凄く面倒見の良いお姉さんなのだから


哀「はい、これよ」


奥の部屋から戻ってきた哀ちゃんは
私にカプセルを渡してきた


これが解毒剤。
これを飲むと元の姿に戻り
幼児化する事が無くなる


私は直ぐにそれを
口の中に含み、飲んだ


心臓の鼓動が早まり
ドクンと大きく脈打つ


瞬く間に小さな体は大きくなり
痛みや動悸を抑えた


上がった呼吸を整えながら
もう子供の姿に戻る事は無いだろう、と
漸く終わったんだと改めて再認識する


私は哀ちゃんの部屋を借りて
服を着替えた


赤「やはりこっちの姿の方が良いな」


秀一さんはそう呟き
大人の姿に戻った私を
上から下まで隈なく見渡した


『当たり前ですよ!
哀ちゃん、ありがとう…
それからお疲れ様』


哀ちゃんは微笑んでくれた


それから暫くお喋りをして過ごし
再びお礼を言って阿笠邸を後にする


帰り道、秀一さんが運転する車の中
秀一さんがぽつりと呟いた


赤「葵、漸く色々な事に
決着が着いたんだが…
今後、君はどうしたい?」


どうしたい…とは?


頭の中でクエスチョンマークが
浮かび上がり首を傾げた


今後…


この先も私は…


『秀一さんが行く所に
着いていきたい、です』


彼はFBI捜査官だ
きっとこれからアメリカへ移住する事になって
大きなお家を買って
そこで暮らすんだ…


いつか、そんな事を彼は言っていた




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