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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第2章 出会い




今自分はどんな顔をしてるんだろうか
そう思うと顔をあげれなくって
目を見て話せない
失礼な奴に成り下がっていた


赤「昨夜あそこで何をしていたんだ?」


まだまだ質問攻めは続くだろう


『家に帰れなくって…途方に暮れてました』


正直に話す


赤「先程家はないと言ったが
どう言う事だ?」


なんて説明をすればいいんだろう
トリップしましたなんて
言えないし


記憶も定かではないし


あ…記憶…


嘘ではない
良い言い回しを思いつき
顔をあげる


『記憶が曖昧なんです…
気が付いたら米花公園にいました』


赤井さんと視線が絡み合う


その綺麗な顔立ちに
思わず息を飲む


イケメンとはこの人のことを
言うのか…なんて思った


赤「見たところ目立った外傷はないが、
事件や事故に巻き込まれた可能性は?」


記憶がない=事件や事故に巻き込まれた
当たり前の考察だ


でも実際この世界に来る前に
事件や事故に巻き込まれて
死んだ可能性はある


定かではないけど…


『…わかりません』


そう答えるしかなかった


赤「そうか」


赤井さんはそういい
口元に手をやり何か考え事をする


赤「……」


『……』


沈黙が続く


ふと窓の外を眺めた


いい天気だ


太陽が高く昇ってる


もうお昼が近いのか、と
そんな事を考えていると
赤井さんが口を開いた


赤「何故、俺の正体を知っている」


私は焦った気持ちを隠せず
どうしようか、
なんて答えようかと慌てた


絞り出した答えは


『言えません…ごめんなさい』


そう答えるしかなかった
嘘はつきたくない
でも毎週土曜夕方6時に
やってるアニメで知りました!
なんて本当の事も言えない


こう答える他なかったのだ


『あの…絶対に他言しませんから!』


だからこの事に関しては
許してください!と付け加えた


命乞いをしてるような
気分を味わう


こんな言葉で信用を得られたら
どれだけ楽なんだろう



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