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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第13章 漆黒の特急




安「今度こそ、お話ししましょうか」


『私は…お話しすることなんかっ』


安「僕はありますよ、
初めて会った時からの貴女の態度…
僕の事を、何を何処まで
ご存知なんですか?」


安室さんが掴んだ腕に
力が入る


『離して下さいっ』


安「全て吐いてくれたら
離して上げますよ」


怖い…それでも
私の脳みそは働いた


このまま安室透は
公安の降谷零だと
そして組織に潜入している
バーボンだと知ってると
伝えたら…


そしたらこんな迫られる事も
怖い思いをする事も無いんじゃ…


いや、でも…


何故知ってるか問われたら…?


…何も答えることが出来ない


もう嫌だ…


涙で視界が歪む…


『私が何したって言うんですか…
ただ与えられた情報が多いだけで
何も悪いことしてない…
私が何をしたって言うんですか…っ!
…もう…いやだ…っ…』


ボロボロとこぼれてくる涙


安「女の武器は涙と言いますが
僕には通用しませんよ」


そんな事を思って
泣いたんじゃないっ


私は…


私は何も…悪くない…


思考が考える事をやめた


ガタンゴトンと
列車の走行する音が響く


安「さぁ…いい加減吐いて下さい」


静かに口を開いた


『…ふる…や…れい…』


そう言い安室さんの方を見ながら
涙を流し微笑んだ


安「……え…」


『…貴方の本名は…降谷零…
…それから…組織の…
コードネームは…バーボン』


安室さんは目を見開いて
とても驚いていた


安「何故…その事を…」


『誰にもバラされたくなかったら
その手を離して下さい
もう私の事はもうほっといて…』


誰かにバラすつもりなんかない
物語を変えるわけにはいかないから


それでも私の口は勝手に動いた


『組織にノックだと
バラされたくないでしょう?
さぁ、私の知っている
貴方の情報は吐きました
その腕を離して下さい』


スッと腕が離された


そして私は安室さんに向けて
最低な笑みをこぼした


降「君は一体何者なんだ」


『質問が多い男は嫌われますよ』


そういい降谷さんに
背を向けその場を後にした



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