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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第13章 漆黒の特急




自分に与えられた客室に
戻ってきて
ソファになだれ込む


頭がだんだんと
冷静さを取り戻した


赤井さんにこの事を
連絡しようかと思ったけど
哀ちゃんを守る作戦がある


邪魔をしてはいけないと思い
連絡する事をやめた


何より私は無事だ


ぼーっと流れる
外の景色を眺めていると
車内が騒がしくなる


あぁ、殺人事件が起きたのか…


人が死んだと把握した


人が死ぬ…


誰が殺されて
誰が犯人か名前まで
覚えていないけど
人が死ぬ事は悲しい事だ


人には必ず大切な人がいる


両親や自分の子供…
それから恋人…


恋人…


死…


そこまで考えて
頭に激痛が走る


『…痛い…ぅう…!』


何かがフラッシュバックする


幸せな日常
太陽みたいに笑う人…


誰…?


顔が見えない…


一体私は
何の映像を見ているの…


そのまま意識が遠のいていって
気を失ってしまう

















ガヤガヤうるさい音で
目がさめる
バタバタと走る足音
ぼや騒ぎが起きた所みたいだ


いつの間に
私、寝ていたんだろ…


ふと、スマホを見ると
コナンくんと合流するようにと
沖矢さんから連絡が入っていた


廊下に出て
コナンくんを探す


何処にいるんだろうと
辺りをキョロキョロしていると


スッと誰かに声を掛けられる


安「貴女にはまだ
聞きたいことがあります」


後ろから声を掛けられたと同時に
首にチクっと何かを刺される


だんだん視界がぼやけてゆく
頭がフラフラする
バランス感覚が保てなくなり
そのまま倒れそうになると
しっかりと体を支えられた


安「僕にはまだやる事がありますので
数時間、眠っていて下さいね」


安室さんの顔がぼんやりと見える


睡眠薬を注射されたと気づき
沖矢さんに連絡しようと
スマホを取り出したけど
手に力が入らなくなり
スマホを落としてしまった


意識が遠のく…


重い瞼…


最後に見えたのは
首に手を掛ける安室さん…


安「GPSですか…
貴女の主人は一体」


ぶちっと引きちぎり
その場に捨てられるネックレス


そのまま深い眠りに
落ちていってしまった









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