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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第2章 出会い




一歩、また一歩と近づいてくる赤井さん


その場から動けずにいると
もう目の前には赤井さんが立っていた


すっと手を伸ばされて
髪を触られる


赤「寝癖がついているぞ」


かぁっと熱くなる顔


赤井さんの手を掴み
制止させる


『ぁの…えっと…おはようございます』


赤「おはよう、顔洗ってこい」


と言われ
洗面所に案内される


赤井さんの後ろを
とてとてと付いて行き
広いな〜このお家は…とか
呑気な事を考える


洗面所に付き
赤井さんはリビングで
待っているからと、
その場を後にする


顔を洗い
シャキッとして


それから…


昨日からの出来事を
もう一度鮮明に思い浮かべる


記憶は
夕方真っ赤な夕日の公園から
始まっている


その前の記憶が
何も思い出せない


私は何をしてたんだろう


どうやってこの世界に
来たんだろう


何か大切な部分を
忘れている気がする


何だろう…


いくら考えても
思い出せない


モヤモヤした気持ちを
胸に抱いた


でも…


今は…


現実を
受け止めるしかないんだ…


それにしても、


まさか私がトリップ的な事
しちゃうとはなぁ…


てゆうか
普通死んで転生してとか
何故だか知らないけど
家とお金は確保されててとか
あるでしょうに…


私は手ぶらって
理不尽すぎ…


ん…?まって、
私死んだのかな…?


いやでも
一昨日までは
退屈な人生を送っていたけど
自殺願望とかなかった…


事故…?


うーん、と頭を悩ませた


わからないものは
わからない


いくら考えても仕方ない


思い出す時に思い出す


きっと。


とりあえず今は
この世界で
生き抜かなければならない


米花町にいることは確か


殺人なんて日常茶飯事の町なんだ


生き抜くことが
優先第一だ


あとは私のことを
相当怪しんでいるだろう
赤井さんに
何て言おう…


はぁ…


朝から思考を使い過ぎて
既に疲れて来た


言っても
信じてもらえないだろうし
まず肝心な記憶がないし
下手に嘘つくのもなぁ…


洗面所でしゃがみ込んで
頭を抱えていると


コンコンっとノックされて
洗面所の扉が開いた




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