【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第2章 出会い
あれよあれよと言う間に
工藤邸に案内され
現在、見覚えのある
リビングのソファーに
座らされてる
沖矢さんは
コーヒーを淹れてくると言い
キッチンの方へ行ってしまった
『…やっぱり夢じゃないかな…』
ふかふかのソファーに
体を沈めてゆっくりと
静かに目を瞑った
そして思い描いた
目を開けると
住み慣れた自分の家で
カーテンの隙間から
差し込む光が眩しくて
また朝が来たと
気だるい体を起こしながら
仕事へ行く準備をする
毎日退屈で同じ事を繰り返し
何の変わり映えのない日常が
また始まるんだと
そんなありふれた日常を
思い描きながら…
そのまま葵は眠ってしまった
少ししてカチャリとリビングの扉が開く
コーヒーを乗せたトレーを
直ぐそばのテーブル上に置く沖矢
沖「全く…無防備なお嬢さんだ…」
そういいながら
葵を軽々と
姫抱きしながら
空いている客室へと連れて行く
ベッドへ寝かし
そっと上から掛け布団を被せる
葵の髪を左手で撫でながら
首元の変声機に右手をやる
赤「目が覚めたら吐かせてやるさ…」
そう呟き部屋を出る
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『ん…ふぁー…あれ…?』
目が覚めると
見慣れない部屋にいた。
あれ、私昨日何してたっけ?
働かない頭を無理に働かす
辺りを見回して
あ、そうだ。
あぁ、そうか…と
昨日の事を思い出して
現実を見て納得したけど
夢じゃなかった事に
肩を落とす
そう言えば工藤邸に着いてから
眠気のせいでよく覚えていない
リビングのソファーに座って…
現在逃避して…
あのまま眠ってしまったのか…
そしてこの部屋に
運ばれた…と…
恥ずかしさで
もう一度ベッドに潜る
あぁ、もうどうしよう
そんな事を考えていると
カチャリ…
部屋の扉が開いた
そちらに目を向けて
入って来た人物に
目を見開いて驚いた
『あ…赤、井さん…!』
沖矢昴の格好じゃない
赤井秀一がそこに立っていて
あまりの衝撃に
私は思わずベッドから飛び降りた
そしてまた"赤井"と
口にしてしまったことを
後悔する
.