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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第81章 残党




与えられた仕事内容はこうだ


取引が見える位置につき
私は秀一さんのライフルで
狙撃し、邪魔をする


あの時、私が
組織の取引現場を荒らしたみたいに


私の狙撃が合図となり
合図と共に前線部隊が突入し
取引相手諸共、捕獲する


本来ならこの狙撃の役目は
秀一さんがするものだった
私が狙撃する役をする代わり
秀一さんは前線に出て
部隊を率いるらしい


その方が効率が良いみたい


私は何より秀一さんの
役に立てる事が嬉しかった











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そして次の日の夜


狙撃ポイントに立ち
双眼鏡で辺りを見回した


私が居る高台から
見える人気のない駐車場


情報によるとここで
3人対3人の取引が行われるらしい


だが目視出来るのは5人だけだった


私はすぐに秀一さんに
無線機で飛ばした


『秀一さん、こちら葵です
私から目視出来るのは5人です
情報より1名足りません』


赤〈まずいな…葵、
一度そのポイントから離れろ
相手の動きが読めない以上
行動に移すのは危険だ〉


『分かりました
この場から……っ!』


言い切る前に背後から回された腕により
呼吸が止まる


誰かに拘束された…!


『やっ…!離して…!』


背後に居る人物は
私の手から無線機を取り上げた


「まさかこんなガキにまで
銃を持たすなんてな
相当人手不足らしいなぁ…
なぁ?…ティフィンちゃん」


耳元で野太い男の声がする


ティフィン…
この名前を知っている奴らは
組織の人間しかいない…


残党か…


残「残念だったな
警戒して辺りを見回りにきて良かったぜ
組織を裏切り殺されたはずの
あのティフィンちゃんに
会えたんだからなぁ」


無線機から秀一さんの声がする


『離してっ…!』


私は必死に男の腕から
逃れようとジタバタと暴れた



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