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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第78章 宿敵




秀一さんの車に乗せられて
私が落ち着くまで
ずっと手を握ってくれていた


赤「これを付けてくれていて良かった」


そう言いながら
首に付けたままの
GPSが搭載されたネックレスを
指差した


私はハッとして
すぐに首元を手で隠して
秀一さんに背を向けた


ジンに付けられた痕がある…


またじわりと涙が滲む


赤「葵…」


見られた…
秀一さんに気付かれた…


赤「一度家に帰ろう」


秀一さんは私の頭に
ぽんっと手を置いた後
車のハンドルを握った


車が工藤邸に着くまでの間
私はこの後、秀一さんと
どう接していけば良いのか考えた


ジンに酒を飲まされて
体を犯されて気持ち良くなって
中出しまでされた


分からない
全部あった出来事を
話して、その先は…?


渡されて飲んだ薬が
アフターピルじゃなかったら…?


どうするのが正解か分からないし
秀一さんが何を
思っているのかも分からない


赤信号で車が止まる


秀一さんはずっと黙ったままで
嫌な空気が車内を漂った


チラッと秀一さんの顔を見て
何を思っているのか
表情を読み取ろうとした


それに気付いた秀一さんが
私の方を向く


視線が絡んだ


秀一さんの手がハンドルを離れて
私の頬に添えられた


赤「キスがしたい…
一緒に風呂に入って
一緒に飯を食って
…それから…抱きたい。
朝まで葵を
抱きしめたまま眠りたい
葵の事しか考えてない」


『…なんで…』


赤「俺が何を考えているのか
分からない様な顔をしていたからな
思っている事を口に出した」


真剣な眼差しを送る秀一さん


赤「ジンと何があったか
今すぐ話せとは言わないが
何があっても俺は葵を
手放すつもりはない
…生きていてくれて良かった」


ふっと微笑みながら
わしゃっと頭を撫でられた



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