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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第77章 殺意※




こういうのは
グイッと飲み干した方が
身の為だと思い
一気にグラスを傾けた


ジ「いい飲みっぷりじゃねぇか」


喉が焼ける…


どれだけアルコール濃度が
高い酒を入れたんだろう


かぁーっと頭に血液が昇り
鼓動が早くなった


空になったグラスを
テーブルに置くと
再びグラスに酒を注がれる


私は人並みに飲める方だけれど
こんな無茶な飲み方は出来ない…


早めに切り上げないと…


ジンはグラスを私に差し出し
まだ飲めるだろ、と
視線を送ってきた


少し腹が立って
私はグラスを受け取ると
一度テーブルの上に置き


酒の入ったビンを取ると
アイスペールの中のアイスを
ジンのグラスに入れ酒を注ぐ


そのグラスをジンに渡し
自分のグラスを持ち
ジンの方に向けた


『まだ乾杯…してませんよ?』


ジ「いい度胸だ」


カツン、とガラスとガラスが
ぶつかる音が鳴り響き
お互いグラスに口を付けた


ビンが空になるまで
飲み続けた結果


私の頭は殆ど働かなくなっていて
瞼が重く、体は熱く
ふわふわとしていた


辛うじて理性は保っていて
記憶もちゃんとある


隣に居るジンを見上げると
平然としていて腹が立つ


『なんで、よわないんれすか』


私は滑舌も危ういというのに
酔っている様子が
全くと言っていいほど無い


ジ「てめぇが弱いだけだろ」


私はぐったりと
ソファに背中を預け
重い瞼を閉じてしまわない様に
耐えていた


何か喋っていないと
寝てしまうそうで


『よってても、
ちゃんと理性はありますよ…』


ソファに体を預けていたら
寝てしまいそうだったから
体を起こした


だが、アルコールが回った体は
ふらついてジンに
もたれ掛かってしまう


慌てて体を引き剥がそうとしたが
手首をガッと掴まれた


反対の手で顎を掴まれ
上に向けられジンと視線が絡む


ジ「そのギリギリ保っている理性を
飛ばしてやろうか?」





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