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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第76章 初めてのお揃い




夜遅く秀一さんが
仕事を切り上げる時まで
隣で本を読んでいて


ようやく切り上げたのは
とっくに日を跨いだ時間だった


秀一さんとベッドの中


目を瞑ると
秀一さんの手が私の頭を撫でる


心地いい感触


赤「葵」


『ん…どうしました?』


赤「今週末、2、3日
留守にしなければならないんだ」


組織の事で仕事が
忙しいんだろう…


『分かりました
留守番は任せて下さい』


秀一さんは額にキスをする


赤「何も聞かないんだな」


『何もって…そりゃあ
気になりますけど…
もう危険な事には
首を突っ込みませんから
大人しく秀一さんが
帰ってくるの待ってますよ』


秀一さんの手が
私をぐっと抱き寄せる


胸板に顔を埋める形になり
とくとく、と規則正しい
心臓の音が聞こえた


赤「ああ、留守は頼んだぞ」


はい、と返事をして
そのまま秀一さんの腕の中で
眠りについた











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週末


私は早起きをして
キッチンに立った


料理とか家事全般は
基本的に秀一さんがいつも
してくれていて
私は手伝う程度だったけれど
今日は秀一さんの為に
お弁当を作ろうと意気込んでいた


『えーっと…ウィンナーは
たこさんにしてっと…』


独り言を言いながら
お弁当作りに夢中になる


誰かの為に何かをするのは楽しい


何処かで聞いた曲を
鼻歌で歌ったりしていた


赤「おはよう、葵」


急に真横に立っていた秀一さんに
少しびっくりした


『おはようございますっ』


赤「起きたら横に居ないから
びっくりしたよ」


そう言いながら頬にキスをしてくる


『ごめんなさい、
秀一さんにお弁当を作ろうと思って…』


赤「ホォー…
これはなんだ?宇宙人か?」


秀一さんが指差したのは
たこさんウインナー


『これはたこさんウインナーです!
日本のお弁当には欠かせない食材です!』


赤「足が4本しかないぞ」


『こういうものなんです!』


赤「ホォー…」


手作りの日本のお弁当を
見たことが無いのか
真横で観察を始める秀一さんは
興味津々そうだった



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