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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第75章 USBメモリ




Xに案内されるがまま
ホテルの部屋まで着いて来て
部屋の中にあるソファーに座らされた


Xはテーブルを挟んだ
向かいのソファーに座る


膝の上で抱えたカバンを
ぎゅっと握り締めて
警戒を怠らない


X「よく来てくれたわね
そんなに警戒しなくても
食べちゃったりしないわよ
ゆっくり、お話でもしましょう」


『は、はい…』


年齢は私より少し上くらいか
喋り方も仕草も上品で
優雅な女性だった


無駄に緊張してしまう…


それでも私に課せられた
ミッションは大きい


謎ばかりの女性


何故私に接触したのか
私の事をどこまで知っているのか


疑問ばかりが浮かぶ


『あの…私の事を
どこまでご存知なんですか?』


X「そうね、大体の事は
FBIの彼氏さんの事も…
組織を捕まえようと頑張っている事も」


秀一さんの事まで
知っているんだ…


情報屋と言われるだけあって
Xの情報網は想像を
はるかに超えるものなのか…


『そう…ですか。
あの…降谷さんとは
どういう関係なんですか?』


私は思った事を
素直に口に出して聞いてみた


X「それは秘密よ。」


ふむ…。
聞いちゃいけない何かが
二人の間にあるんだと察した


X「…貴女にこれを託すわ」


話を変えるかのように
目の前に差し出された物は
USBメモリだった


私はそれを手に取り見つめた


X「組織の全てがそこに入っているわ」


心臓がドクドクと早鐘を打った


何故、どうして
これを私に託すのか。


私はこんなにアッサリと
事が運ぶと思っていなくて
現実を理解するのに
いっぱいいっぱいだった



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