• テキストサイズ

【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第75章 USBメモリ




私は秀一さんが言っていた
情報屋Xの噂を思い出した


取引には膨大な金額の対価が必要


『わ、私…
代わりに渡せる様なお金
何も持ってませんよ…!』


X「お金は要らないわ
ただ、組織を壊滅出来るかは
貴女次第よ」


『こんな大事なもの…
私に渡しても大丈夫なんですか?』


Xの顔を見つめると
どうぞ、と言わんばかりに
微笑んでいた


もう謎しか残らない…


どうしてここまで
してくれるのかは分からない


だけどきっと
私達と目的は一緒で
Xの中で
私に接触をしてこれを渡す事は
シナリオ通りなんだと思った


これがあれば
組織を壊滅させる事が出来る


今はXを信じて
これを持ち帰るべきだ


私はお礼を言って彼女の元を去った











ーーーーーーーーーーーーーーーー


秀一さんの迎えが来るまで
近くの喫茶店で時間を潰していた


なんだか最近色々ありすぎて
疲れてる気がする


秀一さんとも色々あったし…


早く迎えに来て欲しい…


私、ちゃんと役に立てたよって
甘えたい…


しばらくの間、待っていると
秀一さんが迎えに来てくれた


車の中に駆け込んで
運転席にいる秀一さんに
ぎゅっと抱き着いた


赤「葵、良くやったな」


秀一さんは盗聴器で会話を
聞いていた訳で
状況は把握済みだ


私はXに託された
USBメモリを秀一さんに渡した


赤「だが、喜ぶのは
これの中身を確認してからだ」


確かに…
中身がデタラメだと意味が無い


でも、あのXの様子だと
中身は本物だと思う…


でないと、この一連の行為に
何の意味も為さない


とりあえず後は秀一さんに任せよう


秀一さんは私の頭に
ぽんぽんと手を置いた


赤「葵、少しデートしようか」


『どこに行くんですか?』


赤「行ってからのお楽しみだ」


そう言いながら
秀一さんは車を発進させた




/ 493ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp