【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第75章 USBメモリ
秀一さんはむぎゅっと
私を強く抱き締めた
赤「俺が止めても行くのか?」
『行きます』
私は秀一さんを抱き締め返した
『言う事が聞けない
ワガママな女でごめんなさい
Xが持つ組織の情報を入手出来れば
秀一さん達の力になれる…』
赤「葵…」
顔を上げて秀一さんを見上げ、
頬に手を添えた
目と目が合う
頬に添えた手に
秀一さんの手が重なる
赤「……分かった、俺の負けだ。
ただし、GPSと盗聴器は
付けさせてもらうぞ」
『あ、有難うございます』
赤「危険だと判断したら
直ぐに連絡を入れるんだぞ?
分かったか?」
『了解しました!』
赤「葵、キスして…」
目を瞑り、顔を近づけ
唇を重ねる
ちゅっとリップ音を鳴らして
唇を離した
『愛してます、秀一さん』
真夜中に愛を囁きながら
眠りについた
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次の日、秀一さんは
会議へ向かう前に
私をXが滞在するホテルまで
送ってくれた
赤「葵、これも持って行け」
そう言い渡されたのは
スタンガン
赤「スイッチを押すと
スパークが発生する
それを相手の体に当てるだけだ
怖くて出来ないなら
スパークを発生させ
それを相手に見せるだけでも
大体の人間は感電したくないと思い
戦意を喪失する」
『分かりました、
有難うございます!』
スタンガンを受け取って
カバンにしまった
赤「会議が終わった後
直ぐに迎えに行く。
気を付けて行ってらっしゃい」
『行って来ます』
車から降りて
Xが滞在するホテルのロビーに入る
すると、後ろから声を掛けられた
X「いらっしゃい」
『わっ!は、はい、いらっしゃいました!』
びっくりして
思わず変な日本語が口から出てしまった
後ろを振り向くとXが立っていた
何で私が今日ここに来る事
分かったんだろう…
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