【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第75章 USBメモリ
赤「この間、君がベルモットに
毒薬を投与された時、
俺は胸が張り裂けそうだった
また恋人を失うのかと思うと
怖かったんだ…
だから、これ以上
組織と関わって欲しくないと思った
組織だけじゃない…
危険な事全てから葵を
遠ざけたかった」
秀一さんが私を大事に
思ってくれている事が
痛いほど胸に突き刺さる
何度も何度も首を縦に振った
赤「でも、葵は
いつの間にか強くなっていて
俺が何度言っても
言う事を聞いてくれやしない…
出会った頃の弱い女のままなら
ここまで悩まされる事は無かったんだがな」
『…ごめんなさい…わたし…』
赤「もう謝らなくていい。
その代わり隠し事はしないでくれ
もし君の身に何か起きたとして
何も知らなかったら
助けられないかもしれないからな…
俺は何よりもそれが怖いんだ
だから教えてくれないか、
葵は何を隠している?」
そうか、秀一さんは
私を叱ったりお仕置きしたりで
強制させようとしていたけど
私があまりにも頑固だから
やり方を変えようとしているのか…
私は秀一さんに言おうと決意した
『私…ポアロに行った日、
コナンくんと別れてから直ぐに
Xと接触したんです…』
赤「どうやって接触出来たんだ?」
私はあの日あった出来事を
全て秀一さんに話した
『秀一さんは、降谷さんから
Xの事、何か聞いていませんか?』
赤「いいや、何も…
ただ組織の情報を提供したくらいだ
組織の仲間ではないだろう
分かっているのはそれくらいか…」
『私たちの事を
どれだけ知っているんだろう…』
自分が他人の事を知っている分には良いが
他人が自分の事知っているのは
あまり気持ち良いものじゃない
赤「降谷くんと
Xの関係も気になるな…」
考えれば考えるほど
気になる事が多過ぎる
『秀一さん、私
明日Xに会いに行きます』
いつもなら
行っても良いですか、と
聞くところだけど…
ダメと言われても私は行く
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