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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第75章 USBメモリ




秀一さんは書斎で夜遅くまで
仕事していて
私は先にベッドの中にいた


情報屋X…
降谷さんがベルモットよりも厄介な女性って
言っていたけれど
どんな人なんだろう…


Xの事を考えすぎて
もはや、Xが持つ情報だけではなく
X本人も気になり始めて
中々寝付けない


もう秀一さんに言って
スッキリしたい…


だけれど絶対怒られるし
またお仕置きされるのは嫌だ


ベッドの中で何度も
寝返りをうちながら
モヤモヤと考え事をしていると
部屋の扉が開いた


赤「葵、まだ起きていたのか」


『眠れなくて…』


もぞもぞと秀一さんが
ベッドの中に潜り込んできて
背中から抱き締められる形になる


赤「葵、明日午後から
会議があって留守にしないと
いけないんだが
一人で留守番出来るか?」


『こ、子供じゃないんですよ…
留守番くらい出来ますよ』


赤「俺の言う留守番は
外出せずに家で待っている事だぞ?」


確実に私への信用は薄れている事に気付いて
悲しくなった


これも自分がして来た行動のせい。


『でき…ます』


秀一さんが留守にすれば
私はXが滞在している
ホテルへ行くことが出来る


もし、Xが持つ組織の情報が
今のアジトの場所や
ボスの詳細や居場所なら
組織を壊滅させる事が可能だ


赤「葵、俺に何か
隠している事があるだろ?
正直に言え」


『何も…ないですよ』


赤「俺はFBI捜査官だぞ
恋人の嘘くらい見抜ける
何を隠している?」


いつもより低い声が
頭の後ろから聞こえる


私は何も言えずに
ただただ黙り込んだ


赤「観念してこちらを向くんだ」


私は言われた通りに
体を秀一さんの方に向けたけど
目を合わせる事が出来ずに
下を向いたままだった


赤「葵は分かりやすいな
嘘が下手で頑固で…
俺を困らせるのが得意だ」


秀一さんは優しく頭を撫でながら
言葉を続ける


赤「大人しくしている事に
納得が出来ないんだろう?」


秀一さんは私が思っている事を
理解していて
その言葉に正直に頷いた




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