【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第74章 接触※
コーヒーを楽しんだ後
ポアロを後にした
『コナンくん、つき合わせちゃって
ごめんね…』
コ「全然大丈夫だよ
家まで送るよ」
『大丈夫、一人で帰れるよ
ちゃんと昴さんにも電話入れるし!』
コ「分かったよ、気を付けて帰ってね」
コナンくんが
ポアロの横の階段を上へ
上がるのを見送り帰ろうと
歩みを進めた
『スマホ、スマホっと…』
歩きながらポケットにしまった
スマホを取り出して
昴さんへ電話をしようとした時だった
『…っ!』
ちゃんと前を見ていなくて
誰かとぶつかってしまった
『ごめんなさいっ!
ちゃんと前を向いてなくて…』
ぶつかったのは
サングラスをかけた女性だった
女「大丈夫、
ぶつかったのはわざとよ」
『……えっ?』
女「私は貴女が
一生懸命探している情報屋Xよ」
一瞬思考回路が止まってしまった
まさか、こんな簡単に…
というか何で私が探してるのを…?
X「今度ここへいらっしゃい
私が滞在しているホテルよ」
Xは住所が書かれた紙切れを
私に渡して直ぐにその場を立ち去った
状況がうまく飲み込めなくて
私は彼女の後ろ姿を
ただ眺めているだけだった
その紙切れをポケットに仕舞い
ドクドクと鳴る胸の高まりを
必死で抑えた
これで…もしかすると
組織の情報を得られるかもしれない
一度大きく息を吸って
ゆっくりと息を吐いた
か、帰らないと…!
昴さんに電話…電話…!
私は握っていたスマホから
昴さんに電話を掛けた
電話はワンコールで繋がった
『もしもし、昴さん?』
沖〈ボウヤとのデートは
楽しかったですか?〉
昴さんの声は少し低くて
怒ってそうな雰囲気が伝わる
『楽しかった…のかな?
今帰ってるところです』
沖〈葵さんの電話より
先にボウヤから連絡を貰いました
今そちらに向かっている途中です〉
こっちに向かってるって…
すれ違いになったら
どうするんだろう…
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