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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第73章 視力回復※




まず、考えなければいけないのは
どうやってこの問題を解決するかだ


私はまだ目が不自由な為
ベッドでゴロゴロするしかなくて


秀一さんに背を向けて
目を瞑りながら考える


秀一さんは隣に座って
パソコンをカタカタと叩いている


たまに手を止めて
私の髪を弄ったり
頬にキスを落としたりするけれど。


私は起き上がり
秀一さんとパソコンの間に
潜り込んだ


赤「葵…?退屈か?」


秀一さんに背を向けながら
膝の上に座り
パソコンの画面を見た


赤「さては仕事の邪魔をする気だな?」


少しでも盗み見してやろうとしたが
目が不自由な為、殆ど何も見えない


秀一さんは私の目が見えない事を
分かっていて隣で堂々と
仕事をしているんだと思う


『仕事内容を盗み見してやろうと
思ったんです』


赤「まだ目が治っていないだろ、
ブルーライトは良くない」


一度、体を抱き上げられて
向かい合わせで
膝の上に座り直させた


赤「葵…」


ぎゅっと秀一さんが
私の体を包んだ


赤「目が治るまでは
大人しくしていてくれ」


『…嫌です』


赤「葵、君は
命を落としかけたんだぞ」


『でも生きてます
私は、組織と戦いたい』


赤「理解してくれ
でないとずっとこのままだ」


このまま、というのは
このままずっと手錠を
繋いだままと言う事だろう


それは困る


秀一さんは
妥協してくれる気は無さそうだし
ここは私が妥協したフリをするべきか…


『……分かりました』


目が治るまで…。


そう言いながら
目が治っても、秀一さんは
私を組織から遠ざけようとするだろう


赤「不満そうだな」


私は秀一さんの服をぎゅっと掴んだ


『不満しかありません』


赤「どうすれば機嫌を
直してくれますか?お姫様」


『取り敢えず、これ外してください』


私は手首についた手錠を
ジャラジャラと鳴らした




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