【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第72章 情報屋X
降「重大な任務って…ふふっ」
降谷さんは先程の真剣な表情から
一変して柔らかい表情を見せた
降「葵さん、ちゃんと
赤井の言う重大な任務を
遂行して下さいね」
赤「ホォー…珍しく
俺の意見に賛成してくれるんだな」
降「赤井の側に居れば
どんな核シェルターよりも
頑丈な事は知ってますから」
『か、核シェルターって…』
自然と穏やかな笑いが
三人を包んだ
もうこの二人は大丈夫だと
安心した
赤「さて、子供はもう寝る時間だ」
秀一さんは私の体を抱き上げると
ソファーから立ち上がった
『こ、子供じゃないです』
赤「早く寝ないと肌に悪い」
秀一さんは言い直して
私を寝るように催促する
これは多分降谷さんと
二人だけの話があるんだろう
そう思い私は秀一さんに
身を任せた
『降谷さん、おやすみなさい』
降谷さんをリビングに残して
私は秀一さんに連れられて
秀一さんの寝室へ。
ベッドに寝かされて
肩まで布団を掛けられる
赤「おやすみ、愛してる」
ちゅっとリップ音を鳴らして
額にキスを落としてくる秀一さん
『おやすみなさい…』
秀一さんの体が離れていき
咄嗟に服の裾を掴んだ
『秀一さん……』
私には内緒ですか?
と聞きたかったが
上手く喉から声が出なくて
その言葉を飲み込んだ
赤「どうした?」
『何でもないです
おやすみなさい』
赤「ああ、おやすみ」
秀一さんが部屋を出て行って
私は目を閉じて
また思考回路を巡らせた
秀一さんと降谷さんは
国は違えどプロの警察官だ
私はと言うと
異世界から来た一般人
いくら秀一さんの恋人と言えど
私はただの一般人に過ぎない
組織に関わった事があると言っても
一般人の私には言えない事は
いくらでもある。
でも知りたい。
この物語りの行く末を見たい…
私は溜息を零した
『ベッド…広いな…』
いつも二人で寝ているから
広さと寂しさを感じた
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