【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第72章 情報屋X
降「破産の心配は要りませんよ」
赤「ホォー…
その都市伝説の女、Xとはどうやって
知り合って、どう取引をした?」
降「企業秘密です」
まさか…
『ハニートラップ!』
私は喉まで出てきた声を
飲み込めずに思わず出してしまった
降「残念ですが、
彼女にそういう手は通じませんよ
ベルモットよりも厄介な女です」
赤「随分と詳しいじゃないか…」
ベルモットより厄介な女…
知り合いたくはないかも…
でも何故降谷さんが
そんな人と繋がりがあるのか…
実は日本警察の仲間なのか…?
赤「まあいい、
情報は手に入った訳だ」
FBIと公安の中で
一歩、また一歩と
組織を捕らえる作戦は
開始されているようだった
私は秀一さんから
詳しい事を聞かされてはいない
何処まで進んでいて
これから何をするのかも…
ただの一般人の私には
何も出来ないのだろうか…
何か組織の情報を掴めないだろうか
ハッキング…いや、ダメだ
秀一さんに怒られてしまう
何か…何かないだろうか…
組織の…アジト
そうだ、アジトなら
私が記憶を全て無くしていた時に
行ったはず…
でも、そこなら降谷さん…、
いや、バーボンも知っている…
私はうーん、と腕を組みながら
思考回路をぐるぐるさせていた
赤「どうした、葵
険しい顔をしているぞ?」
『あの…組織のアジトは
どうなっているんですか?』
降「組織のアジトは点々と
移動しています。
葵さんが立ち入った事がある
アジトは今はもう何もありませんし
今のアジトも何処にあるのやら…」
『そうなんですか…』
私は溜息を零した。
折角、何か情報を
得られるかも知れないと思ったのに。
赤「葵はすぐに
危険な事を考えようとする
駄目だぞ、君には俺の側に居るという
重大な任務があるんだ」
『わ、分かってますよ』
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