【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第71章 暗闇※
あれから数日が経ち
漸く退院しても良いと許可が出た
不安は少しずつ募っていき
限界が近くなり
私が家に帰りたいと訴えた結果
退院出来ることになった
だが、視力は未だ回復せず
絶対安静との事。
秀一さんの迎えで
やっと工藤邸に帰って来れた
秀一さんに抱っこされたまま
何処かへ連れて行かれる
赤「ここは俺の部屋だ
今ベッドに降ろしてやる」
ベッドの上に
寝かされる様に降ろされて
ギシ、と音が立ち
左側のベッドが沈む
秀一さんも隣に寝転がった様で
体を左側に向けると
タバコの香りと温もりが私を包んだ
抱き締められているのに
それだけじゃもう安心出来なくて
離さないように
秀一さんの服をギュッと掴んだ
赤「葵、俺はここに居るぞ」
『こわい…ずっとこのまま
もう目が見えなくなったら
どうしようって…不安で…
真っ暗で…こわくて』
赤「俺がこうして
抱き締めていても不安か?」
私は頷き返事をした
赤「どうして欲しい?」
もっと秀一さんを感じたい…
それだけだった。
私は秀一さんの体を
押して寝かせると上に跨った
手探りで秀一さんの体を触る
腹筋…胸板…首筋
ゆっくりと上へ両手をずらしていく
顔の輪郭へと到達すると
片手を掴まれそっと引かれた
指先がふにっとしたモノに触れる
赤「唇はここだ」
私は親指で秀一さんの
形の良い唇に触れて
位置を確認しながら
自分の唇を押し当てた
舌を滑り込ませると
秀一さんはそれを受け入れてくれて
舌を絡ませようとすると
答えるように吸い付かれる
何度も繰り返し
秀一さんの口内を堪能し
漸く唇を離した
赤「満足か?」
その問いに
私は首を横に振った
『もっと…しゅういちさんがほしい』
赤「葵が満足するまで
付き合ってやる…
おいで、可愛い恋人さん」
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