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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第69章 おやすみ、ティフィン



【バーボンside】


僕はただ黒い海を眺めていた


べ「肺を撃たれて海に落ちれば
生きているわけないわ」


バ「…ええ、そうですね
帰りましょうか」


もし…僕の手で殺せていれば
君は永遠に僕のモノなのに…


ゆっくり目を閉じ、踵を返す


おやすみ、ティフィン…


…後は任せたぞ…赤井











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【夢主side】


銃声が鳴り、体に衝撃を感じた


それと共に私は重心を後ろにかけて
海へ落ちる様に飛び込んだ


飛び込む瞬間に深く息を吸い込む


血糊が吹き出す防弾チョッキは重くて
体が沈んでいく


秀一さんと水中で練習をしたのを
思い出す


焦らず慎重に…。


防弾チョッキを脱ぎ捨て
海に潜り続けた


夜の海は冷たい…


暗くて何も見えない


目の前に広がる闇


不安と共に呼吸が出来ない苦しさが
私を襲い掛かる


苦しい…


息を止めていられるのも
…時間の問題かも知れない…


でもまだ海から上がる訳にはいかない
ベルモット達が居たら元も子もない。


息が…


もうダメかもと思っていた瞬間
ザパァンッと何かが海の中へ
落ちる音がした


グイッと体を引っ張られて
一気に上へ上がっていく


勢いよく水面から顔を出すと
大きく酸素を吸い込んだ


『ハァ…ハァ…死ぬかと思った…』


私を抱いて海の上まで
連れて行ってくれたのは
秀一さんで、これも予定通りだった


赤「怪我はないか?」


『だ、いじょうぶです』


海から上がると
抱き抱えられたまま
近くに停めてあった
秀一さんの車まで連れて行かれた


ドアを開けて
車の中へ放り込まれる


ドアは開いたまま
秀一さんは外から腕を伸ばす


ずぶ濡れの服を脱がされて
予め用意していたバスタオルで包まれた


秀一さんは濡れたシャツを脱ぐと
外でそれを雑巾みたいに絞った


赤「任務完了だ。よく頑張ったな」


そう言って私を抱き締めた後
助手席に移動させて
秀一さんは運転席に座る


赤「家に帰ろう」


『はいっ』



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