• テキストサイズ

【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第69章 おやすみ、ティフィン




数週間前にバーボンこと、降谷さんと
秀一さんと3人で打ち合わせをした


組織からティフィンを離脱させる為に。











ーーーーーーーーーーーーーーーー


【バーボンside】


潮風が吹く港の倉庫街


今、僕は小さな少女を追っている


数日前
小さな少女、ティフィンは
組織内でFBIと関わりがあるネズミだと
噂が立った


勿論、その噂を流したのは僕だ


噂はすぐにジンの耳にも届いた


ジ「疑わしきは罰せよ…
ネズミ狩りの時間だぜ」


紫煙を吐き出しながら呟くジン


バ「そのネズミの始末…
僕にやらせて頂けませんか?」


べ「あの子にご執心の様ね、バーボン」


腕を組みながら
疑いの目を向けるベルモット


バ「好きなんですよ…。
健気で可愛らしくて…時々
滅茶苦茶にしてやりたくなるんです…
最期に僕のこの手で終わらせてやりたい」


ジ「ハッ…いいぜ、ティフィンを始末しろ」


ジンは火消しにタバコを指した


べ「着いて行ってもいいかしら?」


バ「お好きにどうぞ」





ーーーーーーーーーーーーーーーー


潮風が頬を撫でる


べ「貴方まさかあの子を
逃す気じゃないでしょうね」


バ「ご冗談を。僕を疑っているんですか?」


僕は拳銃を握り締めて
辺りを見回した


薄暗い倉庫の中
物陰から物陰へ小さな影が移動するのを
目視する


べ「居たわよ!」


バ「分かってますよ」


小さな影は倉庫の外へと出て行く


そちらはもう海しかない


バ「鬼ごっこは終わりですよ」


海を見つめる少女の髪が
潮風に靡く


月明かりに照らされ
少女はゆっくりとこちらを振り向いた


僕は拳銃を少女に向け
照準を合わせる


べ「早くやりなさい」


ベルモットの声が
僕を邪魔する


このまま"本当に"撃って
君を僕のモノにしたい


永遠に僕のモノだ


愛おしい…ティフィン


べ「撃って!」


赤井から奪い去りたい


トリガーに指を掛けた


べ「始末するのよ!」


パァンッ……!


発射した弾丸は肺に命中し
赤い液体が舞い散る


少女の体は海に投げ出され
黒い闇に飲まれていった





/ 493ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp