【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第67章 熱2
降「赤井の無様な姿を
見に来てやりましたよ」
赤「セロリを置いて今すぐ帰ってくれ」
セロリは食べるんだ…
と、ツッコミを入れたくなるのを
ぐっと我慢して
『二人とも仲良くして下さいよ
降谷さんも、秀一さんは病人なんですから』
降「葵さんは赤井の味方なのか」
赤「葵はいつでも俺の味方だ
2対1で君に勝ち目は無い」
降「なんだと!」
玄関で子供みたいに言い合いを
繰り広げる2人
『秀一さんも、せっかく降谷さんが
セロリ持って来てくれたんですから』
赤「葵は降谷くんの肩を持つのか?」
秀一さんは私を床に降ろして
目線の高さまでしゃがむと
両手で両腕を掴んで
不安そうな顔をしてくる
降「形成逆転ですね」
『2人共、いい加減にして下さいっ
怒りますよ!』
私は秀一さんの手を退けて
二人の間で腕を組んで仁王立ちした
静寂が辺りを包んだ
一番最初に口を開いたのは
秀一さんだった
赤「降谷くん、葵に
怒られた事があるか?」
降「いいや、まだ無い」
赤「葵を怒らすと怖いぞ」
私は秀一さんの足を思いっきり踏んだ
赤「痛い」
秀一さんは私の体を
抱き上げて
赤「最近、物理攻撃を
仕掛けてくるようになってな…
母親を思い出す」
秀一さんのお母さんと言えば
メアリーさん…
物凄く男らしくて
美人で強そうなイメージ
そういや、10年前のさざ波編の時に
秀一さんとメアリーさん
殴り合いの喧嘩していたよね
いつか会えるといいな
秀一さんの家族に。
ってこんな事を呑気に
考えている場合じゃない
『2人とも、仲良くやって下さいよっ
秀一さんは病人なんだから
大人しくすること!』
赤「わかった、大人しくしていよう」
『降谷さんは仕事、大丈夫なんですか?』
降「ああ、今のところはね
だからこうして赤井の看病に…
葵さん1人じゃ大変だろ?」
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