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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第67章 熱2




降谷零と聞いた瞬間、
例の合同捜査の件だと
すぐに分かった


でも、熱がある秀一さんを
無理に働かせたくない


『秀一さん、降谷さんに
電話して下さい』


赤「嫌だ」


私は秀一さんの両頬を
ばふっと両手で挟んだ


『怒りますよ』


赤「わかった、わかったから
葵を怒らせたくない
降谷くんに電話するとしよう」


秀一さんはデスクの上に
置いてあったスマホに
手を伸ばして
降谷さんの番号を画面に
表示したところで私にスマホを
渡してきた


私は通話を開始するボタンを
押した後、スピーカーボタンを押した


相手を呼び出すコール音が
2回鳴った所で降谷さんが出た


降〈無闇に電話を
掛けるなと言っただろう!赤井!〉


開口早々、怒鳴られて
びっくりして思わずスマホを
落としそうになる


『も…もしもし、降谷さん?
葵です』


降〈葵さんか、
すまない、声を荒げてしまって
どうしたんですか?〉


急に優しい口調に戻り
胸を撫で下ろした


『その、秀一さんなんですが
熱を出してしまって
仕事が出来る状態じゃありません』


赤「仕事は出来るぞ」


『秀一さんは黙ってて』


ピシャッと言い切ると
秀一さんはしゅんっとした犬の様な
表情になる


降〈セロリを食って今すぐ治せ赤井〉


『降谷さん、セロリなんて
常備している家なんて中々有りませんよ…』


降〈分かりました、
今すぐ届けに行きますね〉


『え…?』


赤「来なくていい」


秀一さんが断りを入れると
同時に通話は切られてしまった


秀一さんは頭を抱えて
ハァ…と溜息を零した


赤「葵…余計に熱が上がりそうだ」


それから暫くして
家のチャイムが鳴り
降谷さんがセロリ片手にやって来た


降「死にかけの赤井は何処だー」


秀一さんは私をぬいぐるみの様に
抱きかかえながら
むすっとした顔で降谷さんを出迎えた




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