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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第67章 熱2




赤「…不安だったんだ
ずっと安室くんばかり見ているから」


『不安にさせてごめんなさい。
そういうのじゃないですよ
大事な仲間だから、気にしてたんです』


秀一さんは私の体を
抱き締める力を強めて


赤「俺の事も構ってくれ」


ヤケに甘えたな秀一さんに
少し顔がにやけてしまう


秀一さんの頭を撫でて
そこにキスを落とした


赤「唇がいい」


顔を上げてこちらを見つめる
モスグリーンの瞳は
熱のせいか少し潤んで見えた


いつもよりも
色気のある表情に
ドキドキと心臓が早くなる


赤「ふっ…鼓動が早くなったな」


ふわりと微笑まれて
胸がきゅっとなる


改めて"好き"だと実感した


秀一さんの頬に
小さな手を添えて
ちゅっと唇にキスをした


赤「もう一回」


そう強請られて
もう一度キスをすると
満足したのか
秀一さんは目を瞑った


赤「おやすみ」


『はい、おやすみなさい』














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カタカタと、リズミカルな音と共に
重たい瞼を開けた時には
外は綺麗な夕焼け空が広がる時刻で


リズミカルな音の原因は
ベッドの隣に置いてある
サイドチェストの向こう側の
デスクで秀一さんがパソコンの
キーボードを弾く音だった


バサっと掛け布団をめくって
起き上がると
秀一さんが気付いてこちらを向く


『寝てないとダメじゃないですか』


赤「体調は良くなった」


私は秀一さんのそばに寄って
うんっと腕を伸ばして
額に添える


まだ熱い


『全然熱下がってませんよっ!』


秀一さんは私を抱き上げると
膝の上に跨らせて
正面からむぎゅっとしてくる


『そうやって誤魔化そうとしても
無駄ですよ!』


赤「仕事がまだ残ってるんだ」


『ダメです、熱が下がるまで
仕事しないで下さい』


秀一さんは私の頭に
顎を乗せてハァ、と溜息を吐いた


赤「それが早く資料を
提出しなければ
俺が彼に怒られる」


『彼って誰ですか』


赤「降谷零くん」




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