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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第66章 熱※




あのまま秀一さんの腕の中で
眠って、次に目を覚ました時は
お昼頃だった


隣に居るはずの秀一さんの姿は
見当たらなくて
慌ててベッドから飛び降りた


飛び降りた拍子に
ガツンと鈍器で殴られた様な
激しい頭痛がして
頭を抑えたが
今はそんな事、どうでも良い


私は急いで秀一さんの部屋を出て
書斎まで走った


書斎の扉を開けて
中を確認しても
秀一さんの姿は見当たらず


尋常じゃない程の焦りが
私の脳内を支配する


嫌だ…私を一人にしないで…
置いて行かないで…


私は家の中を走り回った


ダイニングキッチンへ繋がるドアを
開けた時、キッチンに立つ秀一さんの
姿が視界に入る


私は秀一さんの元へ駆け寄って
後ろから抱きついた


安心と共にぐっと目頭が熱くなって
涙が秀一さんの服を濡らした


『…しゅういちさんっ!』


赤「葵、起きたのか
一人にさせてすまない」


秀一さんは振り返って
目線の高さまでしゃがんでくれる


そのまま抱き寄せられて
頭を撫でてくれた


『わたしをおいてっ…どこかに、
いっちゃったかとおもったぁ…っ』


赤「何処にも行かないから、
ほら、もう泣くな」


秀一さんは私の涙を拭いて
額にキスを落とした


赤「まだ熱いな…
飯を食って、薬を飲むこと。
分かったか?」


『うん…』


赤「よし、いい子だ」


秀一さんが作ってくれたお粥を食べて
解熱剤も飲んで
再び秀一さんの部屋に戻ってきた


ベッドに寝かされたけど
沢山寝たから眠たくなくて


『しゅういちさん…
おしごと、いそがしかったって
FBIもうごくの?』


赤「ああ、日本警察と合同捜査を
行う事になってな
会議やら何やらで忙しかったんだ」


『そっかぁ…』


遂に動き出すのか…
秀一さんと降谷さんが協力すれば
組織も捕まえれるかもしれない


赤「組織の前に
葵を組織から
離脱させる事が先だ」


『うん…』


赤「安室くんも協力してくれる
彼が居てくれれば安全だ」


『しゅういちさん』


私は秀一さんの腕の中に
潜り込んだ


赤「どうした?」


『ありがと』



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