• テキストサイズ

【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第64章 伝わらない気持ち※




昴さんは隣で
コーヒーを飲みながら
私は安室さんが作った
例の半熟ケーキを口に運んだ


程よい甘さが口に広がる


口内は幸せなのに
昴さんとの空気は重くて
なんとも言えない気持ちになった


安「葵ちゃん、美味しいかい?」


『はい、とっても』


安室さんは微笑みを浮かべていて。


安心した。
いつもの安室さんだ
これを確認出来ただけで
ひとつ悩みが解消される


『ご馳走様でした。
安室さんの顔が見れて良かったです』


そう言い、ポアロを出て
昴さんの車に乗る


不満そうな顔をしている昴さんを
見上げて、小さな声で
連れて来てくれたお礼を言った


沖「今夜、覚悟していて下さいね」


そう言われて
家を出る前の約束を思い出す


何でも言うことを聞くというのは
多分、そういう事なんだろう…














ーーーーーーーーーーーーーーーー


夕食を食べてシャワーを浴びて
昴さんの部屋に行く


コンコン、とノックをすると
中から「どうぞ」と声が聞こえる


部屋の中に足を踏み入れると
何やら大きな段ボール箱がひとつ


沖「先日、有希子さんが
送って来られたんです」


昴さんが段ボールの箱を開けて
中身を取り出す


沖「葵さんに着せて
写真を送ってくれと有希子さんに
頼まれているんですよ」


と、言いながら
渡された白と黒のメイド服


『え…これを着ろって言うんですか…』


沖「ええ、他にも色々とあるみたいですが」


私は手に持った子供用のメイド服を
昴さんの体に押し付けて
首を横に振った


『無理ですって!』


昴さんがメイド服を
一旦手に取り床に置くと
そのまま抱き寄せられて
くるっと体を後ろに向かされる


昴さんの膝の上に乗せられて
後ろから手が回ってきて
パジャマのボタンを
上から順に外されていく


『昴さん…っ!』


沖「何でも言うこと聞いてくれますよね?」



.
/ 493ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp