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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第6章 安室透という男




『き、気をつけます!』


と言いながら
出来上がった朝食を
テーブルの上に並べて
席に着く


朝食を食べ
片付けをして
歯を磨いて服を着替える


リビングでぼーっと
テレビを見つめる


なんて穏やかな
時間を過ごしているんだろう


赤井さんは今頃
沖矢さんのメイクを
施しているところだろうか


朝のニュースが流れる
米花町の天気は晴れ…


たしかに窓の外は
眩しい光で満ち溢れていた


こんないい天気は
外に散歩にでも行きたいもんだ


外出しても良いだろうか


別に外に出るなとは
言われていない


でも一応許可をもらおう


沖「葵さん」


いつの間にか側で立っていた
沖矢さんに扮する赤井さん


『あ、沖矢さん
天気が良いので散歩に出掛けても
よろしいですか?』


沖「構いませんが
お昼には帰ってきてくださいね?」


あと…と言いながら
手渡されたのはスマホ


沖「私の使っていない端末です
何かあれば連絡してください」


『ありがとうございますっ』


やったー!
スマホがあれば
迷子にならなくて済む


あとこれも、と言われて
渡されたのは
首からかけれるお財布


『あの…私
小学生じゃないんですけど』


沖「無くすといけませんので」


にこっと微笑まれ
とりあえずお礼を言う


玄関に向かい靴を履く


『それじゃあ、行ってきます』


振り返って手を振る


沖「行ってらっしゃい」


工藤邸を出てすぐに
スマホのマップを開いた


米花公園…と


マップのアシストに従いながら
そこを目指す


もしかしたら何かあの日の事を
思い出すかもしれない


少しの期待と不安を
感じながら歩いた





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