【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第6章 安室透という男
耳の淵を舌が這う
赤井さんの熱い吐息に
体の奥が痺れる
『…ぁあっ…や…』
これが快楽というものか
我慢できなくて
漏れる声が響く
恥ずかしくてたまらない
耳の穴にまで
舌が侵入し、身をよじる
腰に回された手が
パジャマの中に入ってきて
ゆっくりと肌をなぞった
ゾクゾクと快楽が押し寄せる
目に涙が浮かぶ
このままじゃ…
飲み込まれてしまう
『あっ、かいさん…
も、だめ…っ、離して…』
掴まれていない方の手で
赤井さんの肩を押した
ちゅっと耳にキスをされて
ようやく解放される
赤「俺を煽った葵が悪い」
ニヤリと口角をあげながら
そう言われた
『なっ…私は煽ってなんかっ…!』
赤「指、感じてたんだろ?」
かぁっと顔が熱くなる
『それはっ…』
感じたと言えば…感じた
赤「それは?」
『赤井さんの舌が…』
そこまで言って口を閉じ
下を向いて黙り込んだ
赤「なに、そんなに良かったか?」
『違いますっ!
…赤井さんのばかっ…!』
ばっと顔を上げ
赤井さんを睨むように見つめる
満足げな表情の赤井さん
やけに煩い心臓
火照った身体
睨んでも何の効力もないと
思わされた
赤「悪かった、
だからそんな睨むな」
可愛いだけだからと付け加えられ
頭をぽんぽんされる
その頭を撫でる手を掴んで
『もう赤井さんはお触り禁止です』
ふいっとそっぽを向いてやった
赤「はいはい」
と適当にあしらうような
返事をされて
本当にわかってんのか?
と文句を言いそうになる
赤「そういえば
何故リビングで寝てたんだ」
赤井さんは朝食の準備の
続きにしに戻りながら聞いてきた
『早起きしすぎて
リビングでコーヒーを飲んでたら
二度寝してました…』
赤いトマトを切りながら
今朝の事を思い出す
赤「風邪をひいてからじゃ遅い
次から気をつけるようにな」
『はい、気をつけます』
トマトを切り終わり包丁置いて
飾り付けていると
ぐっと側に寄ってくる赤井さん
そして耳元で
赤「次ソファーで寝ていたら
最後まで食べてしまうかもしれんな」
と囁かれた
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