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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第62章 前進




それから安室さんは
何かを思い出したかの様に
口を開いた


安「昨夜の狙撃の件ですが
取引は中止になりましたよ」


『やった!』


と、小さく喜んだ


秀一さんは立ち上がって
一度部屋を出て行く


安「もう、あんな危険な真似は
しないで下さいね」


『はーい…』


安「組織は誰が狙撃したのか
血眼になって探してます
まぁ、貴女の仕業とは
バレていない様ですが…」


良かった…バレていなくて。


少しの安心と共に
ふと疑問に思う事を口にする


『そう言えば、昨日安室さんは
あそこで何してたんですか?』


安「その麻薬密売の件で
公安の方で動いていたんだ…
だから偶々あそこに居たんです」


なるほど…と納得していれば
秀一さんが何か紙の束を持って
帰って来た


その紙の束を安室さんに渡す


赤「その麻薬密売犯の
俺が調べた資料だ
何かの役に立つかもしれんからな」


安室さんはその資料を受け取り
ペラペラとめくった


安「…FBIのクセに
公安が知らない情報まで…」


一度驚いたかと思えば
何やら不満気な顔をする安室さん


安室さんって秀一さんの前だと
結構分かりやすいかも…


じっ…と安室さんの顔を見ていたら
急に大きな手のひらが
顔の前に来てビクッと体が驚く


赤「見つめすぎだ」


秀一さんの手が視界を遮っていた


『ち、違いますよ!』


パッと秀一さんの顔を見上げれば
急に体が宙に浮き視線の高さが合う


赤「違う事無いだろ
そんなに俺を妬かせてどうする」


『そんなつもり有りませんっ!
お、降ろしてくださいっ』


足をバタバタさせていると
体が急に後ろに持っていかれて
秀一さんの手が離れていく


え…?と顔を後ろに向けると
間近に安室さんが居て。


安「赤井、嫌がる事をすると
彼女に嫌われるぞ」


と、ゆっくり床に降ろしてくれた


『あ、安室さん、有難うございます』


秀一さんの顔を見ると
ムスッとした表情で


赤「そんなに安室くんが良いなら
好きにすればいい」


そう言葉を残し
扉の向こうに消えていった




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