【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第62章 前進
朝食を食べ終えて
食後のコーヒーを飲みながら
話を続けていた
安「葵さんの体質の事
他に知っている人物は?」
答えづらい質問だ
ベルモット…彼女の事は
言わない方が良いだろう…
彼女が幼児化を知っていると
安室さんが知れば
その薬は組織絡みだと勘づかれてしまう
その時黙って聞いていた秀一さんが
口を開く
赤「知っているのは
薬の開発者の他に
ここの家主の工藤夫妻と
あのボウヤだけだ」
サラッと言うと
再びコーヒーに口を付ける
秀一さんもベルモットが
知ってるという事を言わない
きっと私と同意見なんだろう
組織絡みと言っても
その開発者はもう組織を脱退している
開発者がまさかミステリートレインで
逃してしまったシェリーだとは
思わないだろうな…
安「組織は…ベルモットは
この事を知らないんですか?」
あ…そうか
私が幼児化している時は勿論
大人の姿でも彼女と接触している事を
安室さんは知っているのか…
『…ベルモットは
私とティフィンを同一人物とは
思っていません』
また隠し事をしてしまった
『だから、何かあれば
フォローお願いしますねっ…』
と、罪悪感を押し殺して言った
それからベルモットと
大人の姿の私は幼児化した私繋がりで
ベルモットと知り合ったという事にして
何とか誤魔化した
秀一さんは横でタバコを蒸しながら
新聞を読んでいて、時々口を挟む
赤「安室くん、仕事の方は大丈夫なのか?」
安「公安の方は有給を頂きました
ポアロの方は元々休みです
…って何ですか、
早く帰れって言いたいんですか?」
赤「いいや、葵の気が済むまで
ここに居てくれ
でないと、二人きりになっても
君のことを考えるだろうし
そうなれば俺が嫉妬に殺されるからな」
安「赤井がそんな簡単に
死ぬわけないだろ」
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