【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第62章 前進
『安室さん…無理しないで下さいね』
安「大丈夫だよ、ありがとう」
そう言いながら
ふわりと頭を撫でられる
横で秀一さんは
大きな溜息をわざとらしく吐いた
その後、私の体を抱き上げて
膝の上に乗せてくる
赤「葵はやらんぞ」
安「葵さんが赤井より
僕の方が良いと言ったらその時は
僕に下さいね」
赤「そんな日は来ないがな…」
安「さて、それはどうでしょうね」
『ふ、二人とも喧嘩しないで下さい!
ほら、朝ごはんにしますよ!』
私は秀一さんの膝の上から
降りて二人の手を引いた
キッチンで朝食を作る時も
安「朝食と言えば味噌汁にご飯!
和食に決まってます」
赤「パンとコーヒーで十分だろう」
と、言い合いをする
結局、安室さんが
泊めてくれたお礼という事で
和食を作ってくれた
朝食を食べてる間
私の話になった
安「…で、葵さんの
その体質、薬の所為だと言ってましたが
元の姿に戻るのはいつなんですか?」
『それが、決まってなくて
突然元に戻ったり
小さくなったりするんです』
ほー、と不思議そうに
体を眺められる
『…実験体…みたいな感じです
何が何でも協力したくて…
今、解毒薬を開発中なので
いずれ元の体質に戻ります
だから、心配しないで下さい
それから、この事は
内緒にしてて下さい』
安室さんは少し何かを考えていた
安「……確かにこの事を
誰かに漏らせば悪人共が
悪い様に使うかも知れない…
黙っておくと約束しましょう」
少しホッとしたのも束の間
安室さんがボソッと名前を零した
安「……コナンくん…」
私はその言葉を聞き逃さなかった
やばい…バレたかも…
そう思ったが
次に出てきた言葉に安心する
安「…いや、あの子の
頭脳は大人そのものだが
小さくなったり
大きくなったりしていないか…」
良かった…
この様子だと当分
コナンくんが実は高校生とは
バレなさそうだ。
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