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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第59章 作戦




翌朝目を覚まして
あのまま寝てしまったのだと気付いた


久しぶりに
一人で寝た様な気がする


ベッドが広い…


昨夜のことを思い出して
秀一さんと顔を合わすのに
気まずさを感じていた


カーテンの隙間から
差し込む朝日がやけに眩しくて
頭の上まで布団を被り目を瞑る


二度寝しようとしても
秀一さんの事ばかり気になって
中々眠れないでいた


秀一さんから見たら
私なんて足手まといの子供でしかない


愛想つかされそう…


考えれば考えるほど
悲しくなってきて
また涙が溢れてきた


私、こんなにも
泣き虫だったかな…


『…っ……秀一さん…』


名前を呼べば
掛け布団の上から
ふわりと重みを感じる


赤「いつまで寝てるつもりだ」


『…秀一さんっ…?』


赤「美味いコーヒーを淹れたから
そろそろ起きろ」


体にかかった重みが無くなり
私は慌てて体を起こした


勢い余って秀一さんの
鎖骨辺りに顔がぶつかる


『ごめんなさいっ!』


ぶつかってしまった事を
即座に謝れば背中に腕が回り
秀一さんの温もりを感じた


自然と秀一さんの背中に回した腕


いつもそうだ、
秀一さんは優しくて
何かあっても許してくれる…


私はそれに甘えっぱなし…


『…秀一さんっ…昨日は、
酷いこと言ってごめんなさいっ…
分かってないのは私だった…』


赤「いや、いいんだ
俺も分かったつもりで
いたのかも知れない」


『そんなことっ…ないっ…』


顔を上げると
いつもよりクマが
増した秀一さんの顔


両手で顔を包まれて
親指で涙を拭われる


赤「もう泣くな
可愛い顔が台無しだ」


『だって…だって…秀一さんは
いつもっ…わたしのことっ…
考えていてくれてるのにっ…
…っ…私は私の事ばっかで…』


赤「ふっ…確かに
もっと俺の気持ちも
考えてほしいものだ」


『…ごめんなさいっ…』


再び強く抱き締められて
秀一さんの胸板に顔を埋める


赤「葵が隣に居ないと
眠れない体になってしまってな
もっと責任感を持ってくれるか?」


『…はいっ…』




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