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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第57章 ハイレベルなデート




ヒールを履くと
左手を差し伸べられて
反射で右手を置くと
手の甲にキスをされる


『ちょ、昴さんっ…ここ外ですっ』


沖「ふふっ…可愛らしいです
ヒールの高さもそこまで高くないので
大丈夫そうですね」


『大丈夫ですけど…』


沖「さて、後ろ向いて下さい」


そう言われて後ろを向くと
ちょきんっと何かを切っている音


それから私が脱いだお洋服と靴を
紙袋に仕舞い込む昴さん


沖「これでよし、では
舞踏会へ行きましょうか、シンデレラ」


『え、ちょっと、このドレス脱がないと!
泥棒になっちゃいます!』


沖「大丈夫ですよ
葵さんが着替えている間
お会計は済ませましたので」


『えっ…そんなっ!』


もう一度左手を差し伸べられて
私は俯きながら右手を置いた


値段は見てないけど
こんな高そうなドレス…


さっきのハサミの音は
値札を切る音だったのか…


もうお会計は済まされたし
値札も切られているし
何より着替えが入った紙袋は
昴さんの手の中


どうする事も出来ないから
仕方なく昴さんに従う事に。


沖「そんな顔をするな」


『え?』


昴さんの顔を見上げると
普段伏せている瞳が開かれていて。


沖「私がしてあげたかったんです
だから葵さんは
何も気にしなくていい
それとも、私からのプレゼントは
受け取れませんか?」


ずるい…


そんな言い方…ずる過ぎるよ


『さ、最高のプレゼントです…
嬉しいですっ…あの、有難う御座います』


私は照れながら自分の
正直な気持ちを口にした


昴さんは満足そうに微笑んだ後
私が慣れないヒールで
転んでしまわないように
背中に腕を回しながら車へと戻ってきた



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