【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】
第57章 ハイレベルなデート
時刻はすっかり夕暮れ時
あの緋色の輝き、
あの太陽が私をいつまでも
見守っていてくれる気がして
この時刻が好きだなぁ、と
車の中から窓の外を眺めていた
『昴さん、今度は何処に行きますか?』
沖「そろそろ時刻もいい頃ですし
魔法を掛けて貰いましょうか」
『…魔法?』
何の事だか分からなくて
頭にハテナマークを並べる私
にこにこと運転する昴さん
不思議に思っていると
着いた先はドレスショップ
『うわぁ…可愛い…綺麗…!』
パーティなどで着るような
ドレスが沢山並んでいた
沖「葵さんは
どのドレスが好みですか?」
『好みかぁ…』
私は先程の夕日の赤を思い出した
『これとか素敵かも…』
手にしたのは真っ赤な
ワンピース型のドレス
沖「そうですね、葵さんは
赤が似合う…是非試着してみて下さい」
スッと背中に手を添えられて
試着室へと誘われる
『そんなっ…恥ずかしいですよっ』
沖「葵さんは綺麗ですよ
自信を持って下さい」
にこっと微笑まれて
まぁ、試着だけならいいか…と
軽い気持ちで試着をしてみる事に。
着ていた洋服を脱いで
持ってきてしまった赤いドレスに
身を包む…
思ったよりサイズがピッタリで
鏡に映る自分を見て
昴さんって凄いな…と改めて実感した
沖「葵さん、
着替え終わりましたか?」
と、カーテン越しに聞こえる
昴さんの声に返事をして
カーテンを開ける
『…どうでしょうか?』
少し照れ臭くて
昴さんの顔を見れなかった
沖「物凄く綺麗ですよ
ですが、少し露出が多いので
これも着て下さい」
と、渡されたのが
ふわふわのボレロ
ボレロに腕を通していると
ドレスに合う真っ赤な
ヒールを用意してくれた
昴さんが片膝をついて
私の足首を優しく持ち上げると
真っ赤なヒールを履かせてくれた
物凄く恥ずかしい…
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