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【R18】Morning Glory Fizz【赤井秀一】

第56章 お化粧




赤「さてと、今日は久しぶりに
デートしようか」


急に提案してくる秀一さん


『…でも、危険なんじゃ…』


ベルモットにでも遭遇すれば
秀一さんが昴さんに変装して居たとしても
私との繋がりがあると知られて危険だ…


赤「大丈夫だ」


そう言い頭の上にぽんぽんと
手を置かれた


どっからその大丈夫という
自信が湧くのか不思議だけれど
秀一さんの事だから
何か案があるのかもしれない


そんな事を思っていたのが
数時間前の事。


シャワーを浴びて
朝食を済ませた私は
服を着替えて出掛ける準備をしていた


コンコン、と部屋のノックが聞こえて
はーいと返事をすると
昴さんに変装した秀一さんが
部屋に入ってきた


昴さんの手元に目線をやると
大きなメイクボックスを持っている


『昴さん、それ何に使うんですか?』


沖「今から葵さんを
変身させるんですよ」


さぁ、その椅子に座って下さいと
言われて椅子に座らせる


『え、昴さんが
お化粧してくれるんですか?』


沖「ええ、ですから
じっとしていて下さいね」


昴さんは顔にかかる髪を
落ちないように止めてくれた


顎に手を添えられて
クイッと少し上を向かされる


コットンに化粧水を染み込ませて
パタパタと慣れた手つきで
肌を整えてくれる


目を閉じながら
自分の心臓の音を聞いた


物凄くうるさい鼓動


自分でもお化粧は
あまりしないのに
昴さんにしてもらうとなると
緊張でどうにかなりそうだ


肌にブラシの感触を感じていると
ピタっと手の動きが止まった


両頬を温かいものが包む感触


恐る恐る目を開けると
じっとこちらを見つめる昴さん


両頬は昴さんの手で包まれていた


『…昴さん…?』


至近距離にある顔に
ドキドキして顔が熱くなる


沖「キスしたくなる」


静かに唇が重なった


『……んっ』


触れるだけのキス


ちゅっと音を立てながら
唇が離れる



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